当院での手術について
三松興道、葛西直亮、河合清、さらに手術室スタッフによって構成される我々手術チームは、整形外科全般におよぶさまざまな疾患、障害に対し、高度で先進的な医療・手術を提供しております。
チームで執刀、指導した手術数は他の病院での症例を含め1万例を超え、特に脊椎脊髄手術は3,000例以上、関節鏡手術は1,500例、人工関節手術は2,000例を超える症例数となりました。
令和6年は脊椎脊髄手術(頚、腰)477例、関節鏡手術(肩、膝)46例、人工関節手術(肩、肘、股、膝)196例、ほか計839例の手術を行いました。
当院では平成28年度以降、約9年間で5,000件を超える手術を実施しております。
昨年令和6年(2024年)では、約800件以上の手術を行いました。
入院前の外来診療から手術後のリハビリまで、一貫した治療を受けられます。

令和 4年 |
令和 5年 |
令和 6年 |
|
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脊椎脊髄 手術 |
366 | 453 | 477 |
関節鏡 手術 |
50 | 61 | 46 |
人工関節 手術 |
175 | 190 | 196 |
その他 | 93 | 107 | 120 |
合計 | 684 | 811 | 839 |
当院では平成28年に手術室の全面改装を実施し、最新鋭の手術機器を使用できる手術環境を整えました。
外観こそ昭和レトロな佇まいですが、脊椎脊髄、関節疾患の手術に特化した最新設備が整えられています。
この環境のもと、日々充実した最先端医療・手術を提供しております。
我々の得意分野は、脊椎脊髄手術、関節鏡手術、人工関節手術であり、当院の重要なテーマと位置付けております。
その他各種変性疾患、外傷などにも積極的に対応しています。
対応可能な手術
脊椎脊髄手術
脊椎脊髄手術はこの20~30年に著しい進歩を遂げ、手術手技の向上、麻酔の進歩と相まって、安全で機能回復の目処がたてられる手術として、一般病院でも多種多様な手術が行われるようになりました。我々チームは既に2,000例以上の脊椎脊髄手術を施行しており、自己血輸血、回収血装置の併用など、初期数例を除き全例で無輸血手術を果たしてきました。また昨年より術中神経損傷を常に監視・予防可能な神経モニターを導入し、より安全で確実な脊椎脊髄手術に取り組んでいます。
人工関節手術
人工関節手術は、近年その技術も飛躍的に進歩し、日本全国で年間4万件以上の手術が行われる一般的な治療法になってきました。我々チームも既に1,000例以上の人工関節手術を施工しており、これは同時に積極的に手術を受け、より健康で快適な生活を選択する方々が増えてきていることを示しています。人工関節手術は、関節の痛みの除去が一番の目的ですが、ほとんど歩けなかった方が歩けるようになったり、外出困難だった方が旅行できるようになったりといった生活の質(QOL)の大きな改善が望めます。人工関節手術は全置換型という膝関節の全体パーツを置換するタイプの人工関節(TKA)と、膝の内側だけが悪い初期のものに対して小さな侵襲で行われる単顆置換型の手術(UKA)をとりいれて行っています。
関節鏡手術
変形性膝関節症、半月板損傷、前十字靭帯損傷、後十字靭帯損傷、関節リウマチ、骨壊死症など関節鏡視下の膝関節手術の他に、関節鏡視下の肩関節手術に取り組んでおります。反復性脱臼、不安定肩、関節リウマチ、野球肩、50肩、凍結肩、インピンジメント症候群、石灰沈着性腱炎、腱板断裂などが治療対象となります。中でも関節鏡下の腱板縫合術は我々のスタンダードな術式として確立しており、多くの方の肩関節の除痛、機能回復に寄与しております。 また再断裂が必至な広範囲腱板断裂、実際の再断裂、断裂後変形関節などに対し、反転型人工肩関節での対処が可能となりました。
その他当院で対応可能な疾患
その他さまざまな変性疾患に対応しています。
その他手術可能な疾患
肩鎖関節脱臼、肩人工骨頭、肘部管症候群、肘関節拘縮、毛根管症候群、関節リウマチ、狭窄性腱鞘炎、バネ指、膝蓋骨反復性脱臼、足関節陳旧性脱臼、足離断性骨軟骨症、外反母趾変形、内反小趾変形、変形性足関節症、アキレス腱断裂、もちろん一般的な外傷・骨折についても対応可能です。